COLUMN
リフォーム業者に見積もりだけ依頼してもよいのか?
リフォーム工事を検討するとき、「見積もりだけを依頼しても大丈夫だろうか」「見積もりを取ったら、その会社に頼まないといけないのでは」と不安を感じる方も多いでしょう。
しかし、リフォームは定価のある商品ではなく、同じ工事内容でも業者によって提案内容や費用が大きく変わることがあります。1社だけの見積もりでは、適正価格かどうかの判断が難しいのが現状です。
本記事では、見積もりを依頼する際の具体的なポイントから、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」の重要性、見積書の見方、マナーまで詳しく解説します。
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目次
リフォーム業者に見積もりだけを依頼してもよい?
「見積もりだけ依頼して、実際に工事を依頼しないのは申し訳ない…」
そんな心配は無用です。リフォーム時の見積もり依頼は一般的な進め方で、費用が発生しない場合も多いのです。特に自身にとって最良の選択をするうえでは相見積もりをする必要があります。
リフォームの見積もりは、基本的に無料で行われるのが一般的です。見積もり作成には現地調査やプランニング、積算など、多くの手間と時間がかかりますが、これらはリフォーム会社の営業活動の一環として実施されています。
ただし、以下のような場合には費用が発生することがあるため、事前に確認しておく必要があります。
- 対応地域外への出張が必要な場合の出張費
- 耐震診断や雨漏り診断など、専門的な調査が必要な場合の診断料
- 詳細な図面作成やプランニングが必要な場合の設計料
不安がある場合は、「見積もりは無料か」「どこまでの範囲が無料なのか」を事前に確認しておくとよいでしょう。多くのリフォーム会社は、これらの質問に対して明確な回答をしてくれるはずです。
リフォームにおける相見積もりの重要性
リフォーム工事は、使用する材料や設備、施工方法によって費用が大きく変動します。複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格の把握や、自分に合った業者選びがしやすくなります。
リフォームの相見積もりは何社に依頼すればよいのか
リフォームの相見積もりでは、2~5社程度に依頼するのが一般的です。とくに3社程度から見積もりを取るケースが多く、これには複数の理由があります。
まず、3社程度の見積もりを比較することで、価格や提案内容の相場感をつかみやすくなります。業者によって得意分野や施工方法が異なるため、それぞれの特徴を把握しやすい数といえます。
また、業者側も3社程度の競合であれば、受注への意欲が高く、より良い提案を行うことが期待できます。競合他社が多すぎると、受注確率が低くなるため、見積もりや提案に十分な時間をかけることが難しくなる場合もあります。
一方、6社以上に依頼すると、かえって比較検討が難しくなってしまう傾向があります。各社との打ち合わせや現地調査の日程調整に多くの時間を取られ、提案内容が多すぎることで判断に迷う可能性も高くなります。
見積もりを依頼する業者は、事前に会社の実績や評判、対応エリアなどを確認し、信頼できそうな業者を厳選することが重要です。地域密着型の業者や、手がけたい工事の実績が豊富な業者など、自身のニーズに合った業者を選んでおくと、より効率的な相見積もりが可能になります。
リフォームで相見積もりを依頼する際のポイント
見積もりの依頼は、工事の成功を左右する重要なステップです。複数の業者と効率的に話を進め、より良い提案を引き出すためのポイントを押さえておきましょう。
希望は明確に伝えておく
見積もりを依頼する際は、リフォームの希望内容と予算を明確に伝えることが大切です。「水回りを新しくしたい」といった漠然とした要望では、業者側も適切な提案ができず、見積もり金額が予算と大きくかけ離れてしまう可能性があります。
例えば、キッチンのリフォームであれば、「食洗機を設置したい」「収納を増やしたい」「対面式にしたい」など、具体的な要望を伝えましょう。また、予算についても「いくらくらいまでなら出せる」という上限を正直に伝えることで、予算内で実現できる最適なプランを提案してもらいやすくなります。
相見積もりの際は、すべての業者に同じ条件で依頼することも重要です。業者によって希望の条件を変えてしまうと、見積書の正確な比較ができなくなってしまいます。希望は箇条書きにしてまとめておくと、各社へもれなく同じ要望を伝えることができます。
見積もりの依頼前に、以下の点をしっかり準備しておくことで、より良い提案を引き出すことができます。
- 自分たちの要望や予算を明確にする
- リフォームの範囲や希望する仕様を優先順位付けでリストアップする
- 使いたい材料や設備などを具体的に決めておく
- 建物の平面図や確認申請図書がある場合は用意する
- 過去のリフォーム履歴を示す図面や仕様書があれば準備する
これらの資料を各リフォーム業者に提供することで、建物の構造や設備の状態を正確に把握してもらいやすくなり、より精度の高いプランニングや見積もりを行ってもらうことができます。要望があいまいだと、的確なプランや見積もりを提示してもらうことが難しくなってしまいます。
また、予算についても余裕を持った設定にしておくことが重要です。工事中に隠れた箇所の問題が見つかることもあり、その場合は追加の修繕が必要になることもあるためです。
建物の図面があれば用意する
とくに家全体や広い範囲にわたるリフォームの場合、建物の詳細な図面があれば、見積もりの際に用意しておきましょう。リフォーム会社は図面を確認することで、建物の構造や設備の配置を正確に把握でき、より具体的な工事プランと見積額を提案することができます。
また、リフォーム業者が実際の建物の状態を確認するための「現地調査」の際にも、図面を見ながら視察することで、より具体的な提案も可能になります。過去のリフォーム履歴や、建物の設計図なども持っていれば、あわせて提示すると良いでしょう。
見積書は手渡しでもらって説明を受ける
見積書は後日の提出となりますが、その際はリフォーム会社から必ず手渡しでもらい、説明を受けましょう。リフォームの見積書は専門用語を多く含むため、担当者からの説明を受けないと理解が難しいものです。
また、会社によって見積書の作り方は異なります。単に郵送やメールで受け取るだけでは、比較検討が難しくなってしまいます。担当者から直接説明を受けることで、工事内容の詳細や、見積金額の根拠なども確認できます。
追加工事の可能性やその際の費用も確認しておく
リフォームでは追加工事が発生することが少なくありません。例えば、浴室のリフォームで既存の浴室を解体してみると、構造部分が腐っていて補修が必要になるといったケースがあります。
経験豊富なリフォーム会社であれば、築年数や解体前の状態から、発生しそうな追加工事をある程度予想することができます。見積もりの現地調査の際に、「どのような追加工事が発生する可能性があるか」「その場合の費用はいくらくらいになるか」を確認しておきましょう。これにより、予期せぬ出費を避けることができます。
相見積もりからリフォーム業者を選ぶ際の着眼点
見積書の比較では、単に金額だけを見て判断するのではなく、複数の観点から総合的に評価することが大切です。信頼できる業者を選ぶための重要なポイントを見ていきましょう。
打ち合わせ通りのリフォームプランか
まずは、見積書の内容が、事前の打ち合わせで話し合った要望や条件と一致しているか確認が必要です。細かな部分でも気になる点があれば、その場で担当者に確認を取ることをおすすめします。
提示された見積内容に、当初の依頼内容に含まれていなかった工事が追加されていることがあります。これは建物の築年数や状態を考慮した上での提案であることが多く、老朽化した箇所の補強や耐久性を高めるための工事が含まれている可能性があります。追加された工事の必要性や目的については、詳しい説明を求めるようにしましょう。
工事内容が詳細に記載されているか
工事内容が「一式」と記載されていて、詳細が分からない見積書には注意が必要です。例えば「給排水工事一式」や「電気工事一式」といった記載では、どこまでの工事費用を含んでいるのか不明確です。
理想的な見積書は、以下の項目が明確に記載されているものです。
- 床工事やキッチン工事など、工事項目ごとの詳細な内容
- 使用する部材・材料の商品名と数量
- 材料費、施工費などの単価と内訳
- リフォーム面積や設置する設備の個数
- その他の諸経費の詳細
特に、給排水工事を例にとると、キッチンの交換に伴いキッチンとの接続部分の給排水管のみを交換するのか、給排水管全体の交換をするのかといった違いが大きく、これらが明確に記載されていないと後々のトラブルの原因となります。
きちんと明細を記載しているリフォーム会社の方が誠実であり、工事着工後のトラブルも防ぎやすいといえます。一式と記載されていても、別紙に明細書があれば問題ありません。見積書の内容について不明な点があれば、必ず質問して確認するようにしましょう。
予算と目的に合った的確な工事提案か
見積金額が予算内に収まっているかはもちろん、その中でどれだけ要望を実現できているかも重要なポイントです。また、予算内でより良い提案をしてくれる業者や、コストパフォーマンスの高い代替案を提示してくれる業者は評価できます。
担当者の対応が丁寧か
実際の工事でも関わることになる担当者の対応も、重要な判断材料です。質問への回答が的確で、分かりやすい説明を心がけてくれる担当者かどうかをチェックしましょう。
業者との話し合いでは、見積もり内容について担当者が丁寧に説明してくれるかどうかを確認することも重要です。
見積もりを提示する際、担当者が見積書を一緒に確認しながら、金額の詳細をわかりやすく説明してくれるかを見て、信頼できる担当者かどうかを見極めましょう。
見積書は業者によって異なる形式で作成され、専門用語も含まれているため、初めて見ると理解が難しい場合もあります。担当者がわかりやすく説明してくれると、安心してリフォームを依頼できます。
さらに、追加工事の可能性についても事前に説明してくれる担当者であれば、信頼性がさらに高まるでしょう。
アフターサービスが充実しているか
アフターサービスの内容は業者によって大きく異なります。単なるメーカー保証だけの場合もあれば、定期的な無料点検や補修が含まれる場合もあるため、具体的なサービス内容と費用を必ず確認しましょう。
半年・1年・3年・5年・10年などの頻度で定期点検が用意され、トラブル時の対応方針が明確な業者であれば安心です。また、業者の立地も重要なポイントです。近隣の業者であれば、問題発生時の対応も迅速に期待できます。
見積もりから契約までの流れ
見積もりの依頼から契約までには、いくつかの重要なステップがあります。それぞれの段階で適切な対応を取ることで、スムーズに理想のリフォームへと進めることができます。
リフォーム会社を探す
依頼したいリフォーム内容に合わせて、実績のある会社を探しましょう。信頼できる会社を見つけるポイントは、建築士や建築施工管理技士といった資格保有者が在籍しているかどうか、また建設業許可を取得しているかなどです。インターネットでの検索や、知人からの紹介なども有効な方法です。
複数社に見積もりを依頼する
複数の業者に依頼する場合は、その旨を事前に各社へ伝えておくことをおすすめします。相見積もりを前提に提案を依頼することで、業者側もより具体的な提案をしやすくなります。その際は、各社へ伝える要望や条件は統一し、公平な比較ができるようにすることが賢明です。
現地調査が行われる
正確な見積もりのためには、業者による実地確認が不可欠です。建物の現状や施工条件を詳しく調べる必要があるため、各社の訪問日時は重複を避けて個別に設定することをおすすめします。
見積もりの確認を行う
業者による実地確認の後、見積書の作成には通常1週間程度かかります。提出時は対面で直接説明を受ける機会を設け、不明点について質問するなど、見積内容についての理解を深めることが重要です。
リフォームで相見積もりを依頼する際のマナー
相見積もりは一般的な進め方ですが、より良い関係でリフォームを進めるために、いくつかのマナーを押さえておきましょう。
現地調査は一社ずつ行う
リフォームの見積もりでは、リフォーム会社の担当者が家の状態を確認する「現地調査」が必要になります。この際、一度に複数の会社に来てもらうことは避けましょう。
建物調査の所要時間は工事の規模によって異なります。全面的なリフォームでは半日程度、水回りなど部分的な工事の場合でも1時間前後は見込んでおく必要があります。そのため、業者の来訪が重ならないように、また時間も余裕を持って設定するのが望ましいでしょう。
他社の見積書を引き合いに出すのは控える
費用面での相談は可能ですが、比較対象として他社の金額を持ち出すのは適切ではありません。これは各業者で仕入れルートや施工体制が違うため、単純な価格の比較が難しいためです。
気に入ったリフォーム会社が見つかり、「もう少し費用を抑えたい」という場合は、率直に相談してみましょう。契約の意思が見えれば、費用を削れる箇所がないかなど検討してもらえることもあります。
断る場合も一報入れる
条件が合わずお断りする会社には、必ず連絡を入れるようにしましょう。見積もり作成には時間と手間がかかっているため、連絡をしないまま放置するのは避けるべきです。
断る連絡は電話やメールのどちらでも構いません。「他社と比較した結果、今回はお断りすることになった」程度で十分です。丁寧に対応してもらったお礼と合わせて伝えると、より良いでしょう。
見積もり依頼から始める、後悔しないリフォーム選び
リフォームの見積もりは、より良い工事と業者選びのための重要なステップです。基本的に見積もりは無料で、3社程度から相見積もりを取ることで、適正価格の把握や信頼できる業者との出会いにつながります。
見積もり依頼の際は、希望する工事内容と予算を明確に伝え、できるだけ対面での打ち合わせを心がけましょう。また、見積書は単なる金額だけでなく、工事内容の詳細や、追加工事の可能性、アフターサービスの内容まで、しっかりと確認することが大切です。
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